おせち料理はお正月に食べるおめでたいお料理で、普段の食事とは印象がだいぶ違い、食べるときには気持ちが引き締まりますよね。
そんな、おせち料理ですから、入っている料理に意味があったり、詰め方にもきまりがあります。
では、食べるときにきまりはあるのでしょうか。
「お重のおせちの場合どの重箱から食べ始めたらいいの?」「おせち料理のようなおめでたい料理をお正月以外に食べる機会はあるの?」いろいろ疑問が沸いてきますよね。
では、今回は、おせちを食べる順番や機会についてひも解いてみましょう。
1.お重の順番・おせち料理は壱の重、弐の重、参の重の順番で食べよう!
重箱につめられたおせち料理は、一の重から食べることが良いとされています。
一の重には、酒の肴であるカズノコ・黒豆などの「祝い肴」とお祝いで最初に口にする蒲鉾・だてまき・きんとんなどの「口取り」が入っています。
お屠蘇がある場合は、おせち料理を頂く前にお屠蘇を飲むのが良いとされています。
お屠蘇をいただいたあとは、一の重から食べ始めてみましょう。
一の重に手を付けたら、二の重、三の重へと進みます。二の重には、おせち料理におけるメインの食材とも言える「焼き物や酢の物」が入れられています。
伝統的な焼き魚や紅白なますの他、最近では家族の好きな肉料理なども二の重に詰められていることが多いです。
三の重には、にんじんや里芋・ごぼうなど山の幸を使った煮しめなどが詰められています。
重箱の段数によって異なってはきますが、「一の重から頂く」「祝い肴や口取りから頂く」と言った最低限のきまり覚えておくようにしましょう。
2.お正月以外に祝い膳を頂く機会はある?
おせち料理は祝い膳ですが、お正月以外にも祝い膳を頂く機会はあるのでしょうか。
実は、たくさんあるのです。祝い膳とは、お祝いや結納の席や賀寿などの節目の席で、またはお正月や端午や上巳などの節句の日といったおめでたい日に出される食事のことをいいます。
より広い意味で、お祝いごと全般での食事を指す場合もあるようです。
赤ちゃんの生後100日に行うお食い初めや七五三、成人などの、子どもの成長に応じたお祝いの席などは一般的ですよね。
昔は鯛やお赤飯などの縁起を担いだ品目のある会席料理が一般的でしたが、現在では、フレンチやイタリアンなど洋食メニューでお祝いすることも珍しくはないようです。
また料亭やレストランに席をとることも多かったり、自分の家でお祝いする場合にも仕出しを頼んだり、祝い膳を購入することも増えてきているようです。
3.まとめ
今回はおせちを食べる順番や機会についてひも解いてみましたが、いかかでしたでしょうか。
おせち料理の具材や詰め方に意味合いがあるように、食べる順番や機会も決まりがあるんですね。
その決まりを面倒だと思わないで、かえって楽しんでしまったらどうでしょうか。
お正月やおせち料理は、一年に1度のことです。自分は日本人なんだなと、堅苦しさを思いっきり味わってみませんか。
また、食べ方のきまりは最低限に守れば、あとは自由に楽しんで食べても大丈夫です。
新年の気持ちを新たに、感謝の気持ちをこめておせち料理をおいしく頂きましょう。