お正月には、おせち料理を食べて新年を祝いたいものですよね。でも、喪中のお正月の場合はどうなんでしょうか。
喪中の場合はお祝い事や挨拶など、色々な事に気を遣います。
喪中には、お祝い事は控えるべきとされています。年賀状も控えているのに、新年を祝うおせち料理は食べてもいいのでしょうか。
どうすればいいのか、迷ってしまいますよね。知っているようで実は知らない「おせち料理」。
では、今回は、喪中におせち料理を食べることについてひも解いてみましょう。
1.気になるようなら控えて良いが・・・目安は四十九日
喪中とは、喪に服して慶事などに出席しない期間のことです。
おせち料理は、「お祝いの膳」ですから、喪中におせち料理を食べることは本来は控えるべきことです。
食べたいと思っても、周りから非常識と思われないかも心配になってしまうのではないでしょうか。
しかし、最近では、四十九日を過ぎれば大丈夫という考え方が一般的になってきました。
四十九日を過ぎれば、おせち料理を食べても大丈夫なのです。
では、四十九日を過ぎていない場合のおせち料理はどうなのでしょうか。
四十九日を過ぎる前にお正月があると、おせち料理をどうしたらいいのか迷いますよね。
特に、おせち料理を毎年の恒例としているご家庭だと、おせち料理のないお正月は寂しくなってしまいます。
しかし、少し注意が必要になってきますが、四十九日の間でもおせち料理を食べることはできるのです。
2.喪中の年のおせち料理、気を付ける点は!?
喪中におせち料理を食べる場合には、気を付けたいポイントがいくつかあります。
まず、お祝いを意味する紅白の食べ物や鯛、伊勢海老などは入れないようにしましょう。
黒豆や煮しめなどを中心にしたものおせち料理にすることが一般的です。
入れる容器にも注意が必要です。重箱を使用した「祝いの膳」として食べるのではなく、重箱に入れないで普通のお皿に盛って食べるようにしてください。
重箱には、「めでたさを重ねる」といった意味が込められているからです。
また、祝い箸も使わないようにしましょう。
お酒も控えめにして、食事中のマナーにも気を配りましょう。
また、故人が好きだった料理を何品か盛り合わせて、いつもとは違うおせち料理として食べるのも良いのではないでしょうか。
その際には、仏壇におせち料理を供えることを忘れないようにしましょう。
お正月を「祝う」のではなく、故人を偲ぶ家族団らんの席とすることで故人もきっと喜んでくれることでしょう。
3.まとめ
喪中であっても四十九日後であれば、おせち料理を食べても問題ありません。
料理の内容に関しては、特に決まりはないので一概には言えません。決まりがないからこそ困ってしまうという場合には、「喪中おせち」を利用してはいかがでしょう。
おせち料理を販売しているお店の中には、紅白かまぼこや海老、数の子などは入れないおせちを販売しているところもあります。
喪中のおせち料理に関しては、はっきりとした決まりはありませんので、ご家族で話し合い決められることをおすすめします。